2024年の初記事でございます.というか,わざわざサーバー代を自前で負担してやってるこのサイトも,更新頻度がすごく遅くて,もっとがんばれよ,ってとこなんですが.
(地味に業績のところは頻繁に更新し続けている)
今年もよろしくお願いいたします.
一年の計は元旦にあり,ということですが,研究をしている大学教員の感覚では1年の計は3月にあるんですよね.
まず,学生の動きが会計年度ですから.4月中旬に来た4年生が,次の2月に卒論を出す.修論も2月中には終わる.次に新しくくる4年生向けに新しいテーマを考えるのは,学位論文の手伝いが終わってからの3月なので,1年のことを通して考えるのは3月になることが多い.
とはいえ,元日に北海道神宮では家族の健康の次には研究のことを考えて,何となく2024年の目標は「執筆」と定めたかなと.
というのも,去年,ついに初めて現職場に来てから初めての「学生の研究で論文を自分が執筆して出す」ということができまして.(先日ブログ記事にしました)
実は今年度末(今年の3月)に修士で出ていく学生は,私が着任したときに4年生として研究室に入ってきた,個人的には「第一世代」の学生なんですね.
旧帝大理系はだいたいそうだと思いますが,修士までいくことがセットみたいになってるので,だいたい研究を通した学生指導は3年がかりって感じなんです.
とまあ,3年ほどやると,例えば第一世代の学生は修論レベルで研究の成果がある程度まとまって,色が見えてくる.第二世代は,第一世代の研究状況でそのテーマの深ささも見えてくるし,ここでの自分のキャパも分かってくるので,少し安全志向な(卒論までの内容でもある程度完成するような)テーマを与える学生も出てきた.そういうわけで第二世代の卒論が出来上がった2023年2月時点で,じつは執筆できるようなまとまった内容が2件あり,本当はそれを2023年中に処理すべきだったのだが間に合わず,現在絶賛執筆中です.
ちなみに第三世代(2023年4月からの4年生)は私がメインで見るテーマが約2.5個あったのだけど,1つは「作業ゲー」でデータを集める段階をやってもらったところなので1本分データが溜まって,すでにその次の内容に進んでもらっています.もう一つは,おそらく卒論を完走したらひとまとまりになるかなと予想.
そういうわけで,今年度は2022年度卒論の2本,2023年度卒論の2本,そして2023年度の修論のうち一人が私のメイン学生なのでこれで1本と,少なくとも現時点で2024年に5本は書かなければいけないことが確定しているんですね.
ちなみに,修士の留学生1人もメインで見ているのですが,彼はD進学ということで,執筆は本人に任せることができました.
これらとは別に,試料の前処理だけ終わらせて解析に着手できていない研究が2個…
というわけで,とにかく執筆の効率を上げなければいけないので,大きなディスプレイとか疲れにくいキーボードとかマウスとか机とか,職場の執筆環境を整え始めた1月でございます.
あ,ちゃんと年末年始で書いた1本を英文校正に出して帰ってくるのを待っているので,執筆も着々と進めていますよ.