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【活動報告】明延鉱山フィールドワークなど 2017年7月24日

研究室の仲間たちと,レンタカーを借りて明延鉱山まで行ってきました.
我々は地球科学の研究室に所属しています.よって,地球に(少しでも)関係すれば全てフィールドワークです.

明延鉱山(出口側ですが)

奈良・東大寺の大仏鋳造に、銅が使用されたと言い伝えが残る古い鉱山。
明治42年に錫の鉱脈が発見されて「日本一の錫の鉱山」として栄えました。
錫の産出量は国内第1位、全国の90%を占めました。昭和62年に多くの鉱物資源を残して閉山しました。
現在では「探検坑道」として一部が公開しており、むき出しの岩肌や地面、削岩機などを見学することができます。

養父市HPより

場所は,兵庫県の山の中ですが,大阪大学豊中キャンパスからは中国自動車道を使って2時間ちょっとで行くことができます.

かつては明延鉱山から朝来市の神子畑(みこばた)選鉱場まで鉄道で結ばれており,鉱石や炭鉱の関係者の輸送を行っていたそうです.(一円電車

朝来市には,銀の産出で有名な生野銀山もあります.生野銀山は観光用に整備されている雰囲気ですが,明延鉱山は「観光」より「学習」を重視しているとのことで,要予約の案内ガイド同伴でないと入坑できません.

今回は,明延生まれ明延育ち,明延鉱山で働いていた小林さんがガイドをしてくれました.

鉱物や岩盤の強度の話は私たちの研究にも深くかかわっており,興味深く話を聞くことができました.
おもしろいことに,私たちの研究室が扱っている他のテーマとも話がどんどん繋がっていきました.
「ダイナマイトで爆破したときに発生する粉塵が肺の奥に刺さり,生体組織を変成する(中皮腫)」→鉱物と生体有機物の相互作用
「涼しい坑内で醤油や日本酒を熟成している」→「メイラード反応(私の研究対象)」

 

今回明延鉱山では,鉱山についての興味深い話を聞けただけでなく,夏なのに気温12℃というヒンヤリ体験,ヒグラシの声に囲まれる自然浴,行きかえりの山道ドライブをまとめて楽しむことができました!

明延鉱山では,要予約・ガイド付きの坑道探検のほか,予約なしで見学できる「日曜坑道見学会」も開催しています.
夏休みの自由研究に,友人とのドライブに,ぜひ夏休みに明延鉱山を楽しんでみてください!観光じゃなくて学習を楽しむんですよ!
詳しくは明延鉱山HPへ!

 

 

鉱山を堪能したあとは,神子畑選鉱場までのドライブ(国道429号),砥峰高原へのドライブ(兵庫県道39号),砥峰高原からの峰山広域基幹林道(10kmダート)のスリリングドライブを堪能.うーん,バイクで走りたい.オフ車がほしい.

旅の最後は宍粟市の「よい温泉」.よい温泉でした!

砥峰高原

よい温泉