研究

日本分析化学会九州支部への訪問

私が2022年度より所属している日本分析化学会には各地に支部があり,私は北海道支部に所属しています.

一応,支部ニュースの編集委員も仰せつかっており,見習いみたいな内容ですが仕事をしています.

そして,北海道支部は,九州支部と隔年で互いの支部員を若手行事に送りあう交流事業をしていて,今年は北海道支部を代表して九州支部の「九州分析化学若手の会 第36回若手研究講演会および第41回夏季セミナー」に訪問させていただきました.

招待講演という形で,私がここ数年こだわっている固体試料の蛍光分光測定に関する講演もさせていただきました.

分析化学会では環境分析や宇宙・地球科学のセッションも活発で,複雑でヘテロな実試料の分析に取り組む研究者にも寛容な学会だと思います.

今回のセミナーに参加した研究室の多くは有機合成やバイオ分析などを対象としているところが多く,よくわからない混ざりものの実試料の分析の話は少し大雑把で分かりにくく感じたかもしれません.

しかし,測定方法として蛍光や分光分析を活用している人も多く,何か響くものがあれば幸いです.

 

もう一人の招待講演として,九州工業大学の藤井聡先生のご講演を聞くことができたのは大変勉強になりました.

藤井先生は医用画像を中心に画像の機械学習を活用した分析に大変実績があり,下水処理の活性汚泥の画像解析に取り組む私にとっては大変貴重なご縁となりました.

 

また,北海道支部より一部補助を受けて,私の研究室の学生2名をポスター発表要員として連れていきました.

ひとりは今年度の分析化学会年会(熊本)でも発表予定の学生で,九州支部の先生や学生に顔を売るよい機会になったのではないかと思います.

もう一人は,分析化学会よりも環境工学関連の学会の方が本人の趣味には合っていそうな学生ですが,持ち前のキャラクターを活かしてポスター賞に該当する「九州分析化学若手賞」に選んでいただきました.

学生にとっても良い経験になったのではないかと思います.

夜の食事会も楽しく過ごすことができました.

 

という感じで,研究室では「九州支部殴り込み」と呼んでいた今回の交流事業は大変充実したものとなりました.

世話人の佐藤しのぶ先生(九州工業大学)をはじめ,九州支部の先生方,学生の皆さんに感謝申し上げます.また,北海道支部代表のご推薦,学生への補助を頂いた北海道支部の先生方にも御礼申し上げます.

9月には,熊本で年会です.楽しみになってきました!

 

 

北九州市から札幌への戻りは,ついでに実家のある山口から山口宇部空港経由で帰らせていただきました.

小倉駅から新山口までひとっとび.
昼は久しぶりの「長崎ちゃんめん」でした(注:リンガーハットの長崎ちゃんぽんではない,山口ローカルのもの).

久しぶりに母方の実家(宇部市)を訪問することができ,充実した北九州出張となりました.